スロベニアの旅*一日目 in リュブリャナ
さっそくスロベニア旅行記、始まります。
前回の概要では簡単に今回のスロベニア旅行に役立つ情報をのせてきました。
今後、スロベニアの旅行考えているよって方はぜひ前回の投稿ものぞいてみてください!
この投稿ではスロベニア旅行の第一日目、ウィーンからリュブリャナへの移動とリュブリャナの街歩きについて写真といっしょに日記形式に語っていこうかなと思います。
読み物として楽しんでもらえたらうれしいです。
コロナにまつわる入国規制のアレコレ
さて本題に入る前に、入国について少し触れておきましょう。
海外旅行を考えたとき、まずなによりもコロナにまつわる各国の現在の対策が気になるところです。かつては国境を渡るときPCRテストの陰性証明を提出しないと入国できないという規制はヨーロッパでもありました。
2022年8月現在はというと、オーストリアはウィーン市内の公共交通機関はマスクの着用義務が引き続き行われていますが、屋外ではマスクの義務は無く、スロベニアはより規制緩和しており、交通機関でもマスクの着用は求められませんでした。
国境間を渡るときも、パスポートなどのIDは従来どおり確認される場合はありますが、PCRテストの結果を提出する義務はなくなりました。
ということで、実質コロナ前とほぼ変わらずオーストリア~スロベニア間は移動が可能でした。
ウィーンからリュブリャナへ、バスの旅
私の利用したFlixbusのバスステーションはウィーンの地下鉄U3の駅 Erdberg にあります。早朝の便で出発する予定だったので、早起きし、リュックひとつでErdberg に向かいます。Erdberg の地下鉄の出口から少し移動すると野外の (あまりきれいとは言えない) バスターミナルに到着します。ここで、いったんバスがどの番号から出発するのか確認し、指定の場所で待機します。バスが来れば、Flixbus の予約チケットのQRコードをバス運転手に見せて乗車です。
ちなみに、大きなリュックを手荷物として座席に持っていくのは、高い確率で断られるので、バスの中で必要なものは先に手荷物用として別に分けておいたほうが良いです。スーツケースはもちろんバスの下に収納するよう言われます。
EUでは長時間の運行であれば、トイレ休憩は2時間に1回、10分程度と決まっているようです。実際5時間ほど乗車していましたが、定期的にトイレ休憩がありました。
ウィーンからリュブリャナに向かう間、オーストリアのGrazを通り、Maliborというスロべニア第二の都市を通り過ぎました。今回は予定に組んでいませんが、なかなかいい場所だと友人から聞きました。
そんなこんなしているとあっという間にお昼前にリュブリャナに到着し、リュブリャナの駅前で降車。
リュブリャナの旧市街を目指して歩く
事前にリュブリャナについて調べるのもほどほどだったので、到着当初は北へ行けばいいのか、南へ行けばよいのかわからないものの、人の流れでおそらく南だと検討をつけて出発。(ちなみに、その後、北に行く道はほぼ車の通りの多い道しかないので大体の人は間違えようがないと気づいた…)
奥のほうにすぐピンク色の教会らしきものの後ろ姿がみえたので、それ目指してとりあえず歩いていくと、広場に到着しました。
そしてこの教会の向い側には川が流れていて3本の橋が隣同士になってかかっており、この川沿いにたくさんのカフェやレストランが並んでいます。早速、その橋を渡って進むとそこに観光客用のインフォメーションセンターが!ここで、リュブリャナの地図を入手。日本語はありませんでしたが、代わりに英語の地図をもらって準備OK。実際、歩いてみた感じ地図がなくても全然平気な大きさなんですが、到着したときってやっぱり地図ないと不安。
さて、インフォメーションセンターを出て川沿いのお店を見ていると、たくさんのひとが川沿いのカフェで貝殻みたいな形の器に入ったスープをすすっている。なんだ、あのスープは。なんだか分からないがめっちゃおいしそう…
とりあえず、おなかはまだすいてない。ので、まず長旅後のコーヒーを一杯飲みたい。
満席だったため、スロベニア人らしきおばあちゃんの隣に相席させてもらうことに。ありがとうと伝えると、そのおばあちゃんも不思議なスープをたべている (笑)
不思議なスープを横目に見ながら、コーヒーの注文を済ませ、机に置かれたメニューを眺めているとこれまたなんとも見たことのないロールケーキが載っている。写真の下にはそれがDumplingであると書かれている。はて、Dumplingとは?何なのか全くわからなかったが、ちょっと興味がわいた私はコーヒーのお供に、軽い気持ちで頼んでみることにした。
しばらくするとやってきた。
思ってたより大きい…この半分の大きさで来るのかと思ってた。
味はというと、ピンクのほうは白いホワイトソースが甘い中に、ラズベリーの酸味が少々。黄色のマンゴーのほうは、甘いけれどさわやかで、すっとさっぱりさせてくれるような夏に似合う味。
そしてこれはロールケーキではなかった。ロールケーキやその他の焼いたケーキの乾燥した感じはなくて、しっとりとした小麦粉系の生地だったのですが…いったいこれが何なのかいまだにわかりません (笑) これ食べたのでお昼の12時のお昼の鐘がなってもおなかが全然すかないので、とりあえず街歩き。
リュブリャナをの街を歩く
市場を通り過ぎて、川のほうに行くと竜の橋が見えてくる。
有名な竜の橋ではたくさんの観光客が写真を撮ってた。ちなみにスロベニアのビールにはこの竜をラベルにしたものがあります。
リュブリャナの街のいたるところに果物からお花、野菜などの市場が並んでいて、見るだけでもたのしい。(見るだけじゃなくて実は食べ歩きしたかったけれど、先ほどのDumplingでおなかが張った私はただ単に見ているしかできなかった…)
偶然マーケットで見つけたこんなものも…
やっぱり日本人だからか、こういうのはすぐ目についちゃう。
川沿いを歩いていると優雅にカヌーを漕いでいる人も。
その反対側には川の中でビーチバレーしている人も。(もはやリバーバレーか)ボールが遠くに飛んで行ったら、SUP (Stand Up Paddle) で待機している人がボールを取りに行くみたい。
そして十分に街歩きした後の夕飯は…ついに…
そう、あの不思議スープのお店に戻ってきました(笑)
左から、ハンドメイドのソーセージ(西洋わさびとマスタード付)、キャベツのシチュー、ソバの粉で作ったスロベニアの料理。スロベニア語でAjdovi žganci (buckwheat spoonbread) といお名前。これは、そば粉と水で溶いたものを塩で味付けながらマッシュポテトみたいにつくるらしい。今度試しにつくってみようかな!
味はおいしかったです。いまのところスロベニア料理、おいしくて安い!
どれだけ安いのかというと、オーストリアで外食する一人分の値段をだいたい15-25 Euroだとすると、同じ値段でスロベニアでは二人分まかなえちゃうって感じです。
コーヒーの値段もオーストリアだと1杯分の値段が、スロベニアでは約半額です。
そして前回も言いましたが、スロベニアの通貨はユーロなので本当に小旅行するには安くて便利でメリットだらけ!最近の食料品やエネルギーの価格上昇を受けて、日々の支出には神経質に気を付けていましたが、いい意味で物価を気にする心配がなく、スロベニアの滞在をのびのびと楽しめました。
しかし、スロベニアを旅行先としておすすめする本当の理由はこれから!
次回の投稿では2日目のリュブリャナから外にでてほかの町に行くお話です。スロベニアの見どころであるシュコツィアン洞窟群と港町コペルに大移動!お楽しみに!
「海をみたい!」から始まったスロベニアの旅
最初の旅行記の目的地はスロベニア!
スロベニアはヨーロッパ旅行の中でも、あまり代表的な観光地ではないですよね。
でも侮ることなかれ。
気さくな人が多く、ありのままの自然を楽しめ、フェアな値段で思う存分旅行ができる一人旅にはとても魅力的な国でした。
スロベニアはオーストリアの隣の国であり、バスで5時間ほどでオーストリアの首都ウィーン(Wien)からスロベニアの首都、リュブリャナ(Ljubljana)にたどり着けます。
私も初めてスロベニアを旅してきました。今回はその旅路の記録です。これからスロベニアを旅行先に考えている人もぜひ参考にしてみてください。
この投稿では主に旅行プランや現地の移動手段などについて紹介しています。
各日の詳しい旅行記は今後の投稿にて順次更新していきます。
スロベニアという国
スロベニア (Slovenia/Slovenija) はスラブ言語系のスロベニア語が公式語であり、かつてのユーゴスラヴィアの一部でもありました。ユーゴスラヴィアにはほかに同様にスラブ言語系のクロアチア人とセルビア人によって構成されていました。
が、工業が特に発展していたスロベニアはユーゴスラヴィア内の諸地域を大きく引き離すと同時に連邦を支える負担も増加するように。その後、スロベニアは1991年に独立を宣言し、1992年にスロベニア国際連合に加盟という形になったようです。
スロベニア旅行の日程を組む
今回の旅はオーストリアから出発し、2022年の8月の4日間という期間内でスロベニアの海まで行くというプランで日程を組んでいきました。
国境間を移動するのに高速バスを使い、スロベニア国内でも基本ローカルバスを中心に移動していきます。オーストリアからスロベニアに電車も出ていますが、乗り換えや乗車時間が高速バスより長いことが多く不便であること、バスのほうが直通で安いことなど利点が多いのはやはりバスです。
以下がわたしがざっくりとたてた旅行の予定…
一日目 : ウィーン (オーストリア) からリュブリャナ (スロベニア) を移動し、リュブリャナの旧市街を街歩き。
二日目 : リュブリャナからシュコツィアン洞窟群、そのあとコぺル (Koper) へ移動。
三日目 : コぺルで自転車を借りて隣町まで海岸沿いをサイクリング。午後、コぺルからリュブリャナに戻る。
四日目 : リュブリャナからウィーンへ戻る。
知っておくとよい交通情報
ウィーンから高速バスでリュブリャナに行くときにつかったのは、Flixbusという会社。主に長距離・国際間を移動するバスです。必ずネットで事前に予約してチケットを買ってください。当日は時間によってチケット売り場が開いてないこともあります。
参考URL : https://www.flixbus.com/
ちなみに、バスが便利なのはスロベニア国内においても同様のようです。
というのも国内の電車は値段も乗車時間もバスとは大差がないけれど、一日の電車の本数が極端に少ないという印象を受けました。ローカルバスのほうが一本乗り遅れてもまだ次があるので安心できそうです。
リュブリャナの市内限定ですが、日本のICカードのSuicaのようなシステムで市内のバスには乗れます。Urbana-Cardというもので、これがないと逆にリュブリャナ市内のバスは乗れません。Urbana-Cardが買えるのは、街にあるキオスクだと現地の人から教えてもらいましたが、実際にはキオスクが閉まっていたり、取り扱ってなかったりします。
一番確実なのはバスターミナル "Bavarski dvor" まで行ってもらって、自動販売機から買えるのでそこがよいです。カード自体は2ユーロ、そのカードに後からお10ユーロ等の紙幣を入れるという感じで使えます。ちなみにバス一回乗車分は現在 (2022年8月時点) ひとり1,3ユーロでした。
2人でバスにのる場合は、バス前方から乗車し、運転手に二人分の料金を払いたいと伝えれば、一枚のUrbana-Cardで二人分の料金を支払うことも可能です。一人一枚所持するのがSuicaの場合は通常ですが、この点Urbana-Cardはちょっと違いますね。
おまけ: 今回のテーマ「洞窟と海」
この旅のテーマはまさに、海と洞窟!そもそもスロベニアには巨大な洞窟ならび鍾乳洞がたくさん存在しているようです。わたしは歩いてなにか新しい発見をするいわゆる探検が大好きなので、この洞窟っていうのにはとても興味がありました。小さい頃は学校探検とかにワクワクしたものです。
そして海。これは単純に、ここ数年川や湖に行くことはあっても、海の近くには行ってなかったので久々に潮風が恋しくなったのです。オーストリアから一番近い海がスロベニアの海だったっていうのもあり迷わず、ここに決めました。
こんなかんじで、私の今回の旅のテーマは世界遺産にも登録されているシュコツィアン洞窟群 () と昔からの港町、コぺル (Koper) に行くルートを組みました。
ついでに、今回旅行前に準備したのは以下のものです。
パスポート
高速バスFlixbusの往復チケット、印刷済み
宿泊先3泊分の予約
ローカルバスチケット
*1
そうそう、スロベニアの利点は現地の通貨もユーロなので、すでにユーロを持っている方はわざわざ換金しなくてもいいところです。これは便利。
ということで、ひととおりスロベニア旅行の概要をお話してきました。
今後スロベニアに個人で行くってひとの参考になっていればうれしいです。
次回の記事では、旅行の記録を写真も含めて載せていきます。
ぜひコロナ後も安全に海外旅行楽しんでいきましょう。それでは本日はここで。
*1:ローカルのバスチケットは実際には現地で調達できるので、必ず事前準備が必要なものではないです。私はチケットカウンターの列に並びたくないので先にネットで購入していました。 参考URL: https://www.ap-ljubljana.si/en/
2022年、海外旅行ブログ
ついに、これからブログという形でヨーロッパを中心とした旅行の記録を始めていきます。
只今、西暦2022年夏。コロナ禍が始まってから約2年が過ぎようとしていますが、海外旅行の状況は以前とは全く変わってしまいました。海外旅行しようにもおそらく古いブログの記事ばかりで、現地に到着すると「全然違った!」なんてことも多く起こります。
このブログではコロナ以前の旅行ブログでは参考できない、私が実際行って知った旅行先の2022年以降の情報を共有しています。
今後の自分のため、友人のため、家族のためにも有益な記録をここに書き留めていくので、読んでいる方も一緒に私の旅行記を楽しんでいただければなと思います。